Photo3_dArKred

Small flowers by the roadside (_itokanasikimonotachi_)

Who exactly am I ?

雨の朝。
内扉の隙間に見えた光を残しておきたくなった。

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(続き)

FHgitarre-classicalGUITAR ~ Lagrima ~ by F.Tárrega (soundvers.11.2014) https://soundcloud.com/fhgitarre/lagrima

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雨の朝。
内扉の隙間に見えた光を残しておきたくなった。
しかし、思ったような画にならない。何枚か写して、撮るのを諦めた。
このシリーズはボツ_のつもりだった。
撮った画像を見直す内に The Quest of Iranon が頭に浮かぶ。早速、The H.P. Lovecraft Archive でText を読み返した。初読は創土社の傑作集だと思っていたのだがミステリマガジンだった。1971年6月号。流浪の王子イラノン。隅田たけ子=訳。楢喜八=画。挿絵が懐かしい。
読んだ頃はダンセイニ風の御伽噺が肌に合わなかった。学生時代に全作を Arkham House 版で読み直しているはずだが、自信がない。今回 Web の Text を読み返してみて、こんな文章に出合った。
And if ye toil only that ye may toil more, when shall happiness find you?
退職前、残り2~3年になった頃、同じようなことを毎日、私も考えていた。
物語には出合う時期があるのだろう。
親の家から持ち帰って、紙袋に入れたままだったミステリマガジン。同じ紙袋の中から埃まみれの名簿を見つけた。ずらりと並ぶ名前の中に自分の名前はあるのだが、顔の浮かぶ名前は数人ほど。
私自身は、影の薄い人間だと分かっている。それでも私のことを覚えている人に出遭うことがある。相手の名前が分かっても、いつ同じクラスだったのか、中学校なのか高校なのか、話が続いても分からないことだらけのまま、思い出せない人々の名前を聞いている。
私は本当に、あなたの知っている私なのか。自分でも分からなくなる。

金色の丸いオブジェは ペーパーウェイト:メダリオン03 ラビリンス・ウロボロス
    伊豫田晃一  2017