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Small flowers by the roadside (_itokanasikimonotachi_)

The Unapproachable Island

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どこか遠く、南の島を想い描いた。

(続き)

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窓の外はビルが犇めくコンクリートアスファルトの街。
それでも、セーラーカラーのドレスから、遥かに広がる青い海原を想い描いた。
移動の欲を持ち合わせなかった為、これから先もどこか遠くへ行くことなど、ありえないのだが。
(船の上の生活は、考えるほどロマンチックなものではない。)
40年ほど前、航海中の父から届いた返事。Deep Waters : W.H.Hodgson の中の何かを読んだ後。海洋奇譚の読後感が混じる浮世離れした手紙に対して、そんな言葉が返ってきた。
それでも、灯台守になるのが夢だったと聞いたときには、血の繋がりを覚えた。
S&G の歌 "I am a rock" を思い出す。
二つ下の妹は、当時、変な歌詞と酷評したのだが、私には余りにもストレート過ぎて、気恥ずかしく思えたものだ。
" d " の音が続く、歌い出しは心地良かったのだが。

 A winter’s day
 In a deep and dark December

それでも、退職が近づいた頃、

 I am an island
 And a rock feels no pain
 And an island never cries

と口にしていた。
主観的な表現は他人から見れば詰まらない。しかし、不思議と記憶に残って、生きながらえている。誰かの言葉を借りる方が照れ臭さが少なくなる所為か。
藤原俊成西行法師、松尾芭蕉……同じ頃に諳んじた古典の言葉が幾つか甦ってくる。

Science Teheran
Remnants
https://soundcloud.com/scienceteheran/remnants