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itokanasikimonotachi

A Hot Summer Day

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真夏日
僅かな日陰があるばかりの眩しい風景だった。

(続き)

それでも大きなパラソルの下には別の世界が在るように見えた。
「それらの夏の日々…」
堀辰雄の小説の懐かしい言葉が甦る。
美しい人がクローバーではなく白詰草という名前を口にした所為かもしれない。
小説は海の傍ではないのだが、ここに木製の画架や画板があればなぁと考える。一面の白詰草の上に古い絵の具箱が転がっているさまを思い描いた。
絵空事の夏の風景ではなく、実際に目にした夏の風景に何ら思い出はないのか。暫くして伊良湖岬で過ごした夏を思い出した。
サークルの夏合宿。考えてみれば、同じような年齢のグループで旅行をしたのは、それが最後のような気がする。三河湾側の海岸へ遊びに行ったグループが多数派で、私はその時も、灯台のある山道を選ぶ少数派だった。
山の中腹から海を眺めると、珍しい乗り物が波しぶきを上げていた。当時、連絡船代わりにホバークラフトが運用されていたのだ。未来の乗り物のように喧伝されていたのに今はもう目にすることがない。新しいものや未来は、すぐに古びていくようだ。
「それらの夏の日々…」
もう何年か経って、歩き回るのが難しくなったとき、今日の風景を思い出すに違いない。妄想にまみれてはいても、小説や映画ではなく、確かに自分の目で見た風景なのだから。

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Stein_Thor
Winter Solstice 2018 - The future is always ahead of the past (free dl)
In playlist: Stein Thor Winter Solstice Songs 2012 - 2019
https://soundcloud.com/steinithor/winter-solstice-2018-the-future-is-always-ahead-of-the-past-free-dl?in=steinithor/sets/stein-tho-winter-solstice