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itokanasikimonotachi

The Glass Tribe

姿見とトンボ玉

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或る有名なボードゲームの箱を写していた。

(続き)

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撮影時にも目にした筈だが、意識の表には上らなかった。
昔一度だけ、級友の家で、そのボードゲームをしたことがある。
双六のようなものだと説明された。
小さな紙幣を渡され、ルーレットを回し、架空の人生を過ごす。
勝負事に対する熱量が人よりも少ないからだろう。ゲームの中で就職し、結婚し、家を建て、保険金を受け取る…、その全てに馴染めなかった。
一回遊んでゲームから抜け、その日初めて入った友人の家を見回した。
ガラス戸付きの本棚の中には世界文学全集と一緒に洋酒の瓶があり、小さなグラスが幾つか並んでいた。洋酒瓶は、黒くて四角いずんぐりしたもの。小さなグラスも、似たようなものが家にあった。幾つもにカットされた面の一つに、ありえない角度で灯りが映っていた。

 

同じ頃、試験管やビーカー、アルコールランプを買ってもらっていた。おはじきやビー玉も、誰かと一緒に遊ぶことはないのに、色違いを幾つも持っていた。
高価なガラス製品が美しいのは当たり前。
酒屋で貰うノベルティのグラスが美しい。

 

姿見の前に立つ美しい人。 鏡像が見つめ返す様子。
トンボ玉を光に翳す指も美しい。
思っていたとおり、この人は玻璃の(うから)
そんなことを考えていた。

 

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