室内探検とテスト撮影。
(続き)
思っていた以上に到着が遅れる_との連絡あり。ゲストハウスの中を見て歩くことにする。
所謂、「山籠もり」状態なのかな_と想像する。
娘が二十歳を過ぎて、突然居なくなった日の朝を思い出していた。
「行き先は探さないで」
食卓の上に紙片が置かれていた。
前夜に見た The Nightmare Before Christmas のビデオは未だに見直せない。浦沢直樹の漫画 PLUTOも、同じ頃だったので、箱に入れたままになっている。
その後、娘は退学、就職、自立して、一人住まい。
もう十五年以上も前のことだ。
悩みは、自分だけが抱えていると思ってしまうが、本当は、そうではない。
他者の生き辛さへの想像が、どうしても甘くなってしまうだけだ。
美しい人は一時間弱遅れて到着した。心配したよりは元気。へろへろでした。_という言葉はあったけれど。
もう一度、ゲストハウス内を探検してテスト撮影。
独りであれこれ思い描いていた物語が明るいものに変わる。のんびりした雰囲気のものにしたくなった。
小中学校の先生は毎年こんな話をする。
有意義な夏休みにしましょう!
無意味にダラダラ過ごす夏休みぐらい素晴らしいものはないのに。それを忘れてしまうのが大人になるということなのか。
心の「夏休み」を記録してみたい。
私にできるかな。
Sten Erland Hermundstad
A Song For You
https://soundcloud.com/sten-erland-hermundstad/a-song-for-you