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itokanasikimonotachi

The submarine from the peach blossom land

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夜中に目が覚めた。
微かに音が聞こえる。旋律というよりも、締め切った車から漏れ伝わる重低音のようだ。何処から聞こえてくるのか見当がつかない。

(続き)

窓を開けてみた。
夜中と言っても漸く1時を過ぎた程度。見渡せば、灯りのついた窓も多い。しかし、音は外からではない。意外にも家の中からか。壁の中や足許から聞こえてくるようにも感じられる。
暫くして、耳鳴りのような、幻聴かもしれないと考えた。
鳴り続ける音から、航海中の船の機関音を思い出した。
父が乗り組むタンカーに便乗させてもらって旅をした遠い記憶から始まって、Nautilus の Capitaine Nemo に考えが及んだ。

 

私なら…。
Nemo は、この世界とは全く無縁の、隔絶した存在にする。
難破した船から助け上げられた先は鋼鉄の怪物の中。
その艦長室で目にした古びた世界地図には大陸は存在せず、小さな島々があちらこちら点在するのみ。だから、Nemo は私がいた世界のことなど知らず、Nautilus を下船して、こちらの世界へ戻れば、再び出逢うことは叶わない。

 

遂に迷ひて、復た路を得ず。

 

高校生の時にお気に入りだった陶淵明「桃花源記」と混然となって、いつの間にか寝入っていた。

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AShamaluevMusic
Dramatic Emotional
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