色寂しい気がして、ウィッグの色を変えた。
(続き)
AShamaluevMusic - Depth
https://soundcloud.com/ashamaluevmusic/depth?in=ashamaluevmusic/sets/piano-music
好きな色のウィッグだが久しく使っていなかった。
Instagram のアカウントが開かなくなり、前のブログの古い画像を幾つか眺めては思い出したような形だ。頭の中の何処かには、いつでも青い髪の少女が居るから、すっかり忘れていたわけではない。
人形ならウィッグを替えれば簡単に青い髪になる。
青い髪のキャラクター設定は、どちらかと言えば内省的。主義主張を声高に唱えるタイプは少ない。
しかし、実際に髪を青く染めた美しい人がいる。青い髪で過ごす毎日は、どんなものなのだろうか。よほどの覚悟を要した筈だ。アグレッシブに生きることを不特定多数に向かって宣言したことに等しいのだから。
私自身は毎日の憤懣や憤りを押し殺して生きてきた(つもりだ)。しかし若い頃からずっと喧嘩腰で勤めに出ていた_と妻に指摘されたことがある。気取られないように苦心したつもりだったが、分かる人には分かる程度の繕い方だった。それでも髪を青くしてみようと考えたことはない。青い髪の少女に心惹かれても、美しいものは何処か遠くにあって、自分とは対極に位置している_その考えは終始一貫していて揺らぐことはない。
開かなくなったInstagramのアカウントを復活させるには、携帯電話の番号が必要。それは理解した。メール・アドレスだけで作った新しいアカウントも、いずれ同じように番号の登録を求められ、それを実行するまで閉鎖されるのだろうか。
何もかもゼロからやり直しになるのは厭だが、SNS上の「死」を体験して見えてきたものもある。何度も葬られて、そのたびに何処かでまた別の「人生」を始めるのも悪くはない。