海辺に、こんな色のワンピースが似合うなんて。
賛嘆の思いが増していく。
(続き)
AShamaluevMusic
Inspirational Acoustic - Positive and Uplifting
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美しい人を撮るようになって、普段見逃していたものにも目が留まる。
それはこの2年余り、ずっと感じている。しかし同じ風景から、これほど異なる雰囲気を感じたことはない。J.G.Ballard の小説に出てきそうな終末の波辺_そんな思い込みは何だったのか。
夙川沿いの松林、浜辺に植えられた椰子の様子。私一人で来た時にも見ている筈なのだが、画像に残していない。そこに有る筈の色を見ておらず、浜の南の高層住宅も、鬱然としたものとして捉えるばかりだった。
どこかの島のような廃墟ではないのだから、多くの人が暮らしている限り、幸せな毎日もあれば、そうでない日々もあるだろう。前に見た時の印象も今日感じた雰囲気も、実際の姿からは遠いのかもしれないが、それぞれ真実の一端も含んでいる筈だ。一方的で一面的な捉え方をするのではなく、あれもこれも呑み込む心は持っていたい。
しかし、どちらを見ていたいのか_答えは意外なくらい歴然としていた。
近くに住んでいたなら、私もまた季節外れの海に入っていたのではないか。
青や黄色の鮮やかな帆を張って走るウインドサーファーを見詰めていた。