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Small flowers by the roadside (_itokanasikimonotachi_)

Go for the station

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震災モニュメントを後にして駅へ向かう。

(続き)

chairhouse
How Could We Live Without Flowers - #2837 By Chair House 09202021
https://soundcloud.com/chairhouse/how-could-we-live-without-flowers-2837-by-chair-house-09202021

三宮の中でも繁華な地域だが、ぱったりと人の通行が途絶える瞬間がある。そんな時を狙ってシャッターを押した。

 

幼い子の手形・足形を残した壁面がある。震災モニュメントと対になるように、この地に設けられたのだろう。
小さな手形に自分の掌を重ね合わせる様子に見惚れた。スポーツ選手の大きな手形になら、私もどこかで重ねてみたことはあるのだが、無名の子供たちの小さな掌に重ね合わせてみたことはない。
こんな小さな掌だったのに今はこんな大きさになった。
そう思う時には多分、これまで生きてきた時間を肯定する気持ちが働くのではないか。
少なくとも、有名スポーツ選手に比べて我が身の小ささを確認するような、自虐的な思いは抱かない。
こんなに大きくなったという肯定感は、自分の周りにいた人たちへの思いにも繋がるだろう。

 

小さな蠅を見詰める眼差しにも心惹かれた。
誰もが毛嫌いするような虫であるのに、前足を擦り合わせている様子が面白いのだそうだ。
地下街へ降りていく階段の途中にある花梨の木は私のお気に入り。以前に見た時と同じ時季であるのか、今回も実が一杯になっていた。その傍で少し上を見上げる表情の美しさ。蠅を見詰めていた時に蚊に刺されて痒くなった手をさすっているのだが、これからこの場所を通るたびに思い出すことになるだろう。

 

見慣れた街の風景が、美しい人が立っているだけで、そこが一つの奇蹟に変わるのが分かった。

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