Small floral dress 03
(続き)
AShamaluevMusic
Sad Emotional Piano
https://soundcloud.com/ashamaluevmusic/sad-emotional-piano
10回続けた Dark burgundy period 、いよいよ最終回。背景・衣装が違うだけで中身は同じではないか_という批判もあるに違いない。
最初の Light grey knitwear 二つを見れば十分。
それでも、その都度スパイスのさじ加減は異なる。これも言い訳でしかないか。
この回は、手のポーズが自然だ。
人形写真も含めて、手が、そんなに顔の近くへ来るかな_と思う時がある。指や掌、甲、爪の輝き。手がそこにあるだけで豊かな表情が生まれるのだが、ややもすると、手が五月蠅くなる。それが横になってカメラに向かう顔の傍なら不自然ではない。
多分、私が美しい人を見るのは、街中の立ち姿に限られるからだろう。駅やパティオなど広々とした空間であっても、手を顔の傍に翳す姿など滅多に見かけない。本を読む、コーヒーを飲むなどの動作の途中であるなら、違和感はないのだが。
私にとっての日常のポーズ、普通の姿で、美しい人を見てみたい。
寝姿なら顔の傍の手であっても不自然に見えないのは、端から、縁のない光景だから_とも考える。
何が自然で、何が不自然なのか、線引きの基準さえ持たない妄想の世界。
このシリーズに顕著だった不思議な色っぽさも、全てファンタジー。半分可笑しくて半分悲しいような気付きと共に、この長いシリーズを終える。
予想どおりのアンチクライマックスになってしまった。