Scene 004 : Reading! Reading! Reading! (Action 003 : Turning the pages of a book in bed)
(続き)
Free Background Music
Feliz Navidad
https://soundcloud.com/youtubebackgroundmusic/feliz-navidad-background-music-no-copyright-christmas-new-year-royalty-free-music-free-download
書影は Ian Fleming:The Spy Who Loved Me __Penguin Books_2008
Jacket illustration:Michael Gillette_http://michaelgillette.com/james-bond-book-covers
本を読む人を、眺めるのも撮るのも、好きだ。
仮令、本当に読んでいない場合でも、仕種や表情が自然なものに見えるし、書名や装丁から新たな物語も生まれる。被写体の表面的な美しさに、内面の美しさ、人間としての厚みが加わる。
本を読むマリリン・モンローの姿を思い出す。吹き上がるスカートの前を押さえる有名なカットより、ハードカバーやペイパーバックを読み耽る画像が好きだった。書名を確認できたのが、Ulysses や Death of a Salesman 。読書中の彼女に向けられる一般の眼差しは、どうだったのだろうか。今よりももっと、冷たかったのではないか_と思うと同時に、何も変わってはいない_と気付かされる。
妻は本が無ければ眠れない。
若い頃、旅行をすると、持って出た文庫本は行きの国鉄車内で読んでしまっていて、旅先でも書店を探さなければならなかった。今はスマートフォンのゲームで時間を潰しているから、それほどではないのかもしれない。体のあちらこちら良い状態とは言えないから、昔よりももっと遠出はしないのだけれど。
私は妻より読むのが遅く、読んでいて面白くなってくると、読むのを止めてしまう。面白い時間は、そう簡単には終わらせたくはないからだ。レールの継ぎ目や枕木、鉄橋を通過する音を聞きながら、窓の外を流れる景色を眺めていた。その間も、妻は本を読んでいて、時々、眠っていた。