(続き)
Julyo
PIANO SOLO // Dream On
https://soundcloud.com/julyomusic/piano-solo-dream-on
青いスカーフを巻いてみた。
但し、スタジアムでは、チーム・グッズのバンダナとして売られていたものだが。
2021年は、為政者とスポーツが結びつく様に、つくづく幻滅した。それでも、一度だけゲームを見に行っている。その帰りがけ、テントの下で寒そうにしていた学生スタッフから購入した。どんな気持ちが働いたのか、忘れてしまった。ただ、名前も知らぬ学生たちの様子に心が動いた。彼らが今後どんな人間になっていくのか_今は考えない。ここに至るまでの全ての時間に対して、敗者も勝者も別け隔てなく、光が当たったように見えた。
青のスカーフを首に巻いてやれば、その時の記憶が返ってくるのではないか。遠くを見詰める眼差しにも似合うだろう。そんな気持ちからだったが、スカーフを外してやった方が、このヘッドに似合っていた。小さな肩幅が儚げで、華奢な美しさを求める気持ちの方が、今は強かった。
何が似合うのか、試行錯誤を続けながら、この人形の持ち味を探していく。