赤と緑のあやしいひと
(続き)
AShamaluevMusic
Memories - Emotional Background Music / Ambient Piano Instrumental (FREE DOWNLOAD)
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書影は Richard Stark : Slayground _Coronet Books _ 1973
逃避行を続ける銀行強盗の一味。
この回から Richard Stark の Parker Novel が登場する。最初は、やはり、The Hunter (Point Blank) を用意していた。しかし、Lynn では逃避行にはならない。Claire なら、どの巻でも構わないのだが、表紙の色が他とは異なる Slayground を撮影小道具に選んだ。
初読以来、Parker Novels は一種のユーモア小説だと思っている。無論、誰も同意してはくれない。翻訳で読んでいたら私も印象は違っていたのかもしれないが。 この Slayground も邦題は殺人遊園地。字面からして、ユーモア小説とは正反対の印象だ。
赤と緑の配色が禍々しいと感じていた。
しかし、スライドを見ていると、ペイズリー柄のスカーフもなかなかにあやしい。襟元に巻くのではなく、髪を纏めたからなのか。スクリーンや舞台では珍しくはないスタイルでも、町で見かけることは無い。いかにもあやしい女だと一目で分かるのは、役を演じる上では好都合。人目を忍ぶ逃避行中_という設定からすれば、本当は有り得ない。そのあたりが何となく可笑しく、スライドを眺めていて、口許が緩む。
機械人間に運行されるクルーズ船。部屋には、猫がいる。
猫は、私が半覚醒の状態にいるときだけ、こんな若い女性の姿をとっている。
目が覚めると、猫の姿に戻っていて、黙って私を見ている。