真空管を持って、この日、二つ目のシリーズ。
（続き）
blarney
Ableton16
https://soundcloud.com/blarney-2/ableton16
解体する前に親の家から拾い上げてきた古いラジオ
ガラス容器に入った西本百合「採集物 月島３」のこと。
撮影の意図は、撮り始める前に、それなりに伝えたつもりだった。
従って、暫くはメランコリックな雰囲気での撮影。
しかし、ここに上げたシリーズは、美しい人に何かスィッチが入ったようだった。
真空のガラス容器の向こうに、私には見えない世界が、在ったのだろうか。
どこか遠くの別世界に遊ぶ姿をカメラで追いかけることになった。
程無くして、私の立っている地平へと帰ってくるのだが、またすぐに何処かへ行ってしまいそうな雰囲気が続く。
凡百の輩は息を吞んで見守るばかり。
そしてそれは、その場に居合わせた者だけの僥倖だ。
私が最初に思い描いていたような雰囲気のものは、後日、別シリーズにするつもりだ。
