伊豫田晃一氏のポストカードセットと
私の作ったフォトブックを撮影の小道具として
(続き)
久しぶりのフォトブックはStampsy の長期不具合から産まれた。この他にも下書き完成済みのものが既に2冊。今後さらに増えるだろう。ダイジェスト版とは云え、お気に入りのStampsy が別のところに存在している。仮令、その全てを発注するかどうかは未定であったとしても、少しばかり心は安らぐ。
ポストカードセットは、ただ何となく…。本当は「薔薇の肖像:マリーアントワネット」を持って行きたかったのだが、荷物の量と距離を考え、諦めた。体調不良により欠席となった場合、スタジオをキャンセルするのではなく、初の人形撮影に切り替えようと考えていた時期があった。持って行くとすればAlice38。プラスチック製の工具箱にギリギリ収めてリュックに入れ、ドローイングの方は手提げにでも入れたら…等と考えていた。幸い、予定どおりとなり、無謀なことはせずに済んだ。ただ、一度思い描いた伊豫田晃一作品の面影は消えず、この撮影に繋がった。
Étude in E-minor (Andante, op.60 Nr.14) by Fernando Sor
https://soundcloud.com/fhgitarre/etude-op-60-nr-14-by-fernando-sor
案じていたよりも元気そう_というのが第一印象。しかし、それは美しい服装に目を奪われた所為もあるだろう。このシリーズを見直してみて、痛ましいような表情があるのに気づく。人形を撮っていても、日によって表情に違いが出てくるのだから、まして生きている人、優れた表現者なら…。そんなことも考えていた。
若い人のことを慮っているが、私もまた何かがうまく回っていない。感じ方、考え方をいい加減改めるしかないことは分かっているのだが。
冬が終わって、春が過ぎて、夏の終わる頃には、どんな光を見ているだろうか。