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Small flowers by the roadside (_itokanasikimonotachi_)

The dark November light -Four-

月桂冠大倉記念館から伏見夢百衆へ

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中書島シリーズの最終回。

(続き)

Ashot Danielyan
River
https://soundcloud.com/ashot-danielyan/ashot-danielyan-river?in=ashot-danielyan/sets/ashot-danielyan-melancholia

前半は大倉記念館の中庭、後半は伏見夢百衆で撮ったもの。いずれも比較的穏やかな表情が残せている。
中庭・四阿で撮ったものは、見直してみると、まるで列車の中にいるようだ。単なる願望や郷愁によるのだろうけれど、焦点のぼやけた緑は車窓の向こうだと考える。
アリスの飛行船が好きだと言って、口遊んでいた女の子たちを思い出した。修学旅行専用列車の向かい側の席。ロックキャンディーズの頃の方が私は好きだったが、何も言わずに聞いていた。楽しそうに歌っているのを眺めているだけで、心が軽くなったのも思い出した。

 

伏見の水の違いを実感したのは今回が初めてだった。どこにでもある徒の水と変わらない気がしていたのに、一口飲んでみて柔らかいと思った。案内してくれていた記念館の人に素直に感想を伝えると、嬉しそうな表情になった。灘の酒との違いを語る言葉の端々に企業人としての誇りが感じられた。
あくまでも個人的な好みに過ぎないから、優劣は存在しないのだが、私はいつのまにか濃厚な味のする日本酒の方が好きになっていた。淡麗とか水のようだと評されるものよりも、ガツンとくるようなものを少しだけ飲むのがいい。

 

夢百衆の営業が再開されたのを確認しての中書島行きだった。
考えてみれば、この美しい人を初めて写した時には、菊正宗酒造記念館へ行っている。
日本酒に縁があるようだ。
美味しいものを少しだけ口にして、厭なことは忘れていきましょう。
そんなことを伝えて、この日の撮影を終えた。

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