Scene 001 : Blue(Action 001)
(続き)
Melodrama
Slow
https://soundcloud.com/melodrama-studio/slow
人形のような衣装。
久しぶりに人形みたいに_そう言って撮影が始まったのだが。(私が言ったのではない)
その雰囲気は長くは続かない。このスライドでも1分半になるぐらいから吹き出してしまう。カメラを構えているのが私だから、どこかで可笑しくなるのだろう。
美少女のゲシュタルト崩壊_なる言い回しを思いついた。
2分40秒のスライドの後半は、それでも魅力的だ。何か一定の枠に嵌め込むのも面白いが、そこから食み出てくるものにも惹かれる。
昨年観たシン・エヴァンゲリオン劇場版:||。何がどうと言い出したら限がない。ただ、あの映画でなければ見られない景色を見た_それだけで胸が一杯になったのだが、言う人はやっぱりあれこれ言うのだ_と思う。誰それにあんなことをしてほしくなかった_とか、あんなセリフは聞きたくなかった_とか。イメージが壊れると。
しかし、全ては監督の創作物。違うも何も。そんなものとして受け入れるしかないのでは。無論、人それぞれ好みはあり、思い描くものも異なるだろう。だからと言って、これまでどおりでは話にならない。観る者全てを満足させることは不可能だし、厭だと考えた者は自分で創るしかない。
狭くて堅苦しい枠の中に留まるのも、制約から食み出していくのも面白い。澄ました表情のすぐ裏で、何かを企んでいる気配。
私が見ているのは人形ではなく、人間なのだ。