光の中に 溶けて流れて消えていく ひとひらの…
(続き)
A P HH O N E
FÖRST piano day 28/03/2020
https://soundcloud.com/aphhone/forst-piano-day-28032020
貴種流離 という語に重ねて、この美しい人を見ていた頃があった。
その時は既に、被写体を辞めるという告知が付いていた。
暫くして、活動再開。黒い髪になっていた。
撮影募集の呼びかけに心躍らせ申込み、承諾を得る。
約束の日を待つ間、髪は旧の色に戻っていた。
黒い衣装で赤い薔薇の花束_
そんな気持ちでいたのだが、直前になって、衣装はお任せ_に変えた。
撮影場所を変更した所為もあるのだが、
初めてお会いするのに先入観による雰囲気の固定化は避けたかった。
しかし、お会いしてみて、これまでに見てきた撮影画像そのままの人だった。
儚くて 哀しげで
動画で耳にしたとおり、切れ切れの 言葉少ない人。
前日は雨、次の日も雨の予報の
間の一日だけは晴天の夏日。
少しでも涼しくなれば_と考えて、川べりを歩くことにした。
歩きながら、
光り輝く緑を背景にしてシャッターを切る。
溶けて流れていく ひとひらの…
その後に入る数多の名詞が浮かんでは消えていった。