Scene 001 : Blue（Action 002）
（続き）
Naoya Sakamata
obvious
https://soundcloud.com/naoya-sakamata/obvious-emotional-piano-music-naoya-sakamata
西洋の御伽噺然とした青の衣装。
もっと簡単な呼び名があるのだが、FC2ブログの時に、誤凍結に至った嫌な思い出がある。
検索しやすいキーワードは避ける。
撮影の順序からすればAction 001 よりも今回が先。従って人形振りが顕著。みさん独特の手の翳し方は、気分を高めていくためのルーチンワークなのか。
Action 001 と異なる点は、大きなセーラーカラー。
首を通して肩に掛けているだけだから、ポーズを変えていく内に、背中へずり落ちていく。見栄えの良い位置で固定したいのだが、適当なものを持ち合わせていない。リュックに入れっぱなしのダブルクリップ１個を使うことにした。表から見えるところでは何度も位置を変えなければならず、結局はセーラーカラーを途中で諦めた。
このスライドには、クリップの見える画像を敢えて残した。みさんの体温を、指先のすぐ近くで感じた記憶の寄す処として。
平熱が低く、常に冷たい指先だから、ブラウス越しの体温が分かる。その当たり前のことを驚きをもって伝えると、人間ですから＿という揶揄が返ってきた。
確かに。今、私が撮影しているのは、等身大のシリコンドールではない。
生きている人の、切ないような時間の流れが、指先の向こうに在った。
