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Small flowers by the roadside (_itokanasikimonotachi_)

The dark November light -Two-

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キザクラカッパカントリーにて

(続き)

Yevhen Lokhmatov
Relax Acoustic Guitar Free Background Music - Countryside (FREE DOWNLOAD)
https://soundcloud.com/yevhen-lokhmatov/relax-acoustic-guitar-free-background-music-countryside

書影は、精選 名著復刻全集 近代文学館 蒲原有明 有明集 易風社版 昭和54年2月1日 より 智慧の相者は我を見て

服装どんな感じが良いかございましたら教えてください

その問に対して、華やかな装いを_とお願いした。暗い背景が多くなるからという理由も付け足している。
華やかな装いという言葉を送ったとき、私はどんな色を思い浮かべていたのか。

 

もっぱら画像を眺めるだけのTLで、スクロールが止まるのは、古い映画女優の画像に出遭ったとき。私よりも上の世代に属する人たちだから、当然モノクロームが殆ど。美しいなぁと溜息をつきながら、今でもモノクロームで撮り続ける人たちの作品を思い返す。私も、モノクロームに挑戦してみたくなるときがあるのだが、よほどのセンスがなければ難しいと云われたのを思い出す。だから、私には無理だと思う上に、美しい色がなければ自分自身満足できないことも承知している。

 

華やかな装いという漠然としたリクエストは、お任せしますと言っているのと同じことだ。それでも、今日は、それほど華やかではないな_と思った。黒いコート姿では、淀屋橋駅改札前の雑踏に紛れ込んでしまい、どこかへ押し流されてしまいそうだった。
それが撮影を始めてみると、黒いコートの下のフューシャピンクが華やいで見える。すっかり全部見えてしまうよりは、僅かばかり覗き見える時の方が却って目を惹く。
黄桜の看板も美しかった。

 

あちらこちらに目を遣りながら、私にはやはり色が必要だと思った。
不意に懐かしい言葉が浮かぶ。

 

その影ぞ君を遁れてゆける身の
乾ける旅に一色(ひといろ)の物憂き姿、――
よしさらば、(にほひ)渦輪(うづわ)(あや)の嵐に。

 

学生時代、美学科へ進んだ友人と夜通し飲みながら口ずさんだ有明の詩句は、今ではもう御呪いの言葉になっている。

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