File 009:暮色仁川駅
(続き)
Myuu
Gymnopédie No. 1 (Classical Cover) Erik Satie
https://soundcloud.com/myuu/gymnopedie-no-1
この日撮影した最後のシリーズ。
撮影した画像は時間や場所で分けていることが多い。
File 009 は約束の時間終了間際に阪急仁川駅近辺で撮ったものである。
Thinking in the wind と題するシリーズを9回続けるかどうかは分からない。撮影したものを微調整し、個人的な愉しみとしてブログは作っても、公開する必要はない。そんな思いも続いている。
撮り始めの File 001 同様、File 009 は他とは異なる雰囲気になっている。撮影場所の違い、傾いた光の違い等、条件の違いがあるのは言うまでもない。
その上で、カメラを持っている私自身の気持ちが違っている。モチベーションアップというのは、こんな時の言葉だろう。
終了時間20分前くらい、そろそろ終わりにしましょうか_との提案に対して、
まだまだ。時間一杯、ぎりぎりまで撮影しましょう_と返ってきた。
約束の時間の10分から15分前には止めるものだと何となく思っていたし、この日、撮ってみたいと考えていたものを撮り終えたという気持ちもあった。駅の東側、阪神競馬場の方までは一日では難しいと諦めていた所為もある。
ぎりぎりまでやりましょう。
そんな言葉が貰えるとは思ってもいなかった。
後ろ向きの、過去への思いに満ちた撮影ばかりだったが、馴染みの薄い駅の東側には、新しい時間や光があるように思えた。
気持ちを新たにして美しい人にカメラを向けていた。
淡い紫と橙色に暮れなずむ時刻になっていたのだが。
この後は、晩秋初冬の色が出ているものから記事にしていくつもりだ。