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Small flowers by the roadside (_itokanasikimonotachi_)

The sound of flame

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(たきぎ)の燃える音を思い出していた。

(続き)

chairhouse
Of The Strength Of The Immaculate Purity In Tea - #2908 By Chair House 11302021
https://soundcloud.com/chairhouse/of-the-strength-of-the-immaculate-purity-in-tea-2908-by-chair-house-11302021

1月だから_ということもあるだろう。
ソロキャンプのブログや動画を眺めていたのが、直接のきっかけなのだが。
キャンプファイヤーに馴染めないことは以前何処かに記した。私が苦手なのは火を囲んでの余興や無礼講であって、炎をじっと見詰める静かな時間は嫌ではない。営火長の、厳かで有難いお話も必要ないから、私がキャンプファイヤーをするなら、流行りに乗ってソロキャンプに出かけるしかない。ただ、残念なことにペーパードライバー。アウトドア派だ_とも言い難い。

 

(たきぎ)の燃える時の熱や匂いよりも、音を思い出したのは何故なのか。
家には、お世話になった工務店の社長さんの趣味で、薪ストーブが設置されている。入居した最初の年には何度か燃やしたのだが、少しずつ利用は減っていき、この冬は未だ一度も使っていない。廃材を何処かで調達できる伝手でもない限り、薪代は思ったよりも高額になる。最初の冬で、これは自分の身の丈に合わない贅沢だと分かった。来客時のみにしようと考えたのだが、引きこもりの人嫌いだから、訪ねてくる人はいない。娘が帰ってきた時にでもと思ったが、2年ぶりの正月にも点火することはなかった。

 

避難所の校庭の隅、一斗缶ストーブにあたって暖をとったのを思い出す。いろんな音が渦巻いていた。皆、火を見詰めて押し黙っていたのに、薪の爆ぜる音や炎の音は、掻き消されてしまっていた。或いは、声にならない声が私の心の中一杯になっていたから、音の記憶が抜けてしまったのか。

 

この人形の目を閉じた横顔が、闇の中の(たきぎ)の音を甦らせた。
一冬に一度くらい、薪ストーブを使う贅沢をしても、構わないだろう。一人でキャンプに行くことはないのだから。

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