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Small flowers by the roadside (_itokanasikimonotachi_)

The stifling heat

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冷房を動かしていても息苦しいような暑さ。
西の窓の夕暮れの光を残すことにした。

(続き)

とんでもない暑さの記録として写したのに、画像は褐色の柔らかな色合いに染まっている。窓を蔽っている布の色と西日の輝きが、カメラレンズと一緒になって、こんな効果を生み出している。息苦しいような暑さを表現するには寧ろB&Wの方が相応しいようだ。これでは猛暑の一日に親しみや郷愁を抱いているみたいだ。

 

cuttlefish Sepia が語源とされるセピアが何故褐色なのか。そんな疑問を抱いていた頃があった。レオナルドダヴィンチの素描が烏賊墨によるものだと知って、あれこれ考えるのは止めたのだけれど。
元々は黒でも、時間の経過と共に変化していって、今見ているような色になる。セピアは色そのものではなく、化学変化をもたらした移ろいをも含んでいるのだろう。矛盾に満ちた用法ではあっても、情感は伝わってくる。

 

昔、五つの赤い風船の「一滴の水」の歌詞に、矛盾を感じていた。
私は水が欲しい 一滴でいいから というリフレインがあるのに、
雨など降らなくてもいい という歌詞が現れる。
一体どっちなんだ と思いながら 美しいギターの音と中川イサトの声を聞いていた。
何が正しくて、何が間違っているのか。はっきりしなくて、いいのかもしれない。

 

イキグルシイ夏の日の光を柔らかな褐色の画像として残すことにした。

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BradHill
This Moment Only (1991)
https://soundcloud.com/bradhill/this-moment-only-1991