Stampsy "In the changing hues of dusk" の後日譚として。
(続き)
白いニットのカットソー
クロスホルターネックの部分から
包帯を連想する
剥き出しの肩の細さ
青い髪の少女の面影が甦る
おあつらえ向きに
上下白の装いだったけれど
今日は青のウィッグが似合わない
代わりに被せたのはシルバーグレイのウィッグ
夕映えに染まって
ブロンドの髪に見えてくる
明るいような暗いような
時間とともに表情が変わっていくのを見詰める
(人形嫌いには薄気味悪く見えたりもするのだろう)
端からコスプレを目指すつもりはないのだけれど
特別な存在と化した
シリコンのヒトガタの傍
時間は静かに流れていた