ピンクのニットワンピース。
もう少し淡い色ならベビーピンクと呼べるかな。
(続き)
好きな色だが撮影は難しい。下品な雰囲気にはしたくない。
等身大のシリコンドールを被写体に据えながら、下品は厭?_と嗤う人もいるだろう。趣味嗜好の違い、感じ方の違いはどうしようもなく、それをとやかく言いたくないし、言われたくもない。交わる必要はないのだ。
エアコンを効かせて、人形を運ぶ。外していた両腕をネジ止めし、着せ替えを行う内に、汗をかいていた。いくつか損傷部分を見つけて気落ちする。
それでも、撮影し終わった画像には、汗臭さ、生臭さは存在しない。幻の匂いを想うなら、海街 diary の佳乃。
微かな肌の温もりと植物が見る夢。
撮影するのが難しい色だが、男が身に着けるとなるとさらに難しい。
柄が大きくて深い皺の刻まれた胡麻塩頭の爺なら、ひょっとするとポロシャツなぞ似合うのかもしれないが、貧相な小男の私には見果てぬ夢でしかない。
上品な雰囲気が伴うのであれば_という条件付きだが、好きな色だ。
この人形に似合うとは思ってもみなかった。
Ashot Danielyan - New Sunny Consciousness (Pt. 4)
https://soundcloud.com/ashot-danielyan/ashot-danielyan-new-sunny-consciousness-pt-4?in_system_playlist=weekly%3A%3Akei-suenobu