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Small flowers by the roadside (_itokanasikimonotachi_)

コーヒーゼリー

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先日の寒天に引き続き、コーヒーゼリーを作ってみた。
朝食時に煎れてもらうコーヒーは、最近いつでも量が多い。マグカップ一杯分が夕方まであって、水筒のコーヒーは翌朝まで持ち越してしまう。今日はそれを使ってみようと考えた。
薄いコーヒーに少量の砂糖を加えた。ミルクも必要ないぐらいの薄さが好みなのだが、氷菓なら_という妻の助言に従った。
粉寒天のコーヒーゼリーには、先日の小豆餡同様、賞味期限切れの缶詰、無糖練乳を掛けてみることにした。餡も練乳も4年前に亡くなった母が購入していたものだ。急遽入院する2日前まで元気だった母は、食料品を冷蔵庫一杯に残していた。いつも私に出してくれていた缶入りの水割りウィスキーやチーズ等はすぐに消費したのだが、冷凍してあった野菜類の大方は廃棄した。缶詰類はいずれその内にと思って取っておいたのだろうが、妻も私も普段口にしないものは、手に取ることもなく、忘れてしまっていた。
異常な夏の所為にして、冷たくて口当たりのよいものを求めている。少しばかり甘いものを食べたくなったのは歳の所為もあるのだろう。
賞味期限切れの無糖練乳は脂肪分が分離していて、缶の蓋部分にも、ねっとりとしたものがこびりついていた。怖怖、指ですくって舐めてみた。食べられない状態ではない。カッテージチーズのような見た目と感触ながら乳脂の濃厚な甘みが口中に広がった。
飲み慣れている低脂肪乳の方がさっぱりとしていて、私には好ましく思えたのだが。
母は、これを何に使うつもりだったのか。尋ねてみることの叶わない疑問を弄びながら一椀を平らげた。