ハンモック椅子から始まって、畳の間での座布団枕まで。
ぶらんぶらん ごろんごろん という擬態語を当て嵌めてみたくなった。
(続き)
Phil Best
Rachmaninov Moment Musical in D flat
https://soundcloud.com/phil-best/rachmaninov-moment-musical-in
いかにも楽しそうな表情だが、時折「決め顔」が混ざる。美しい人の動きに私が追いつけず、シャッター音がするまで、さっきと同じ姿勢で待ってくれているからだ。その表情にアンバランス・不自然さがあるのだろう、ご本人にはひどく可笑しなものとして映るようだ。
オノマトペや、宮沢賢治の文章に現れる独特の造語表現は、私には少しばかり読み辛い。大人になっても擬音語や擬態語を多用する人は、多分、その為の勢いが備わっているのだろう。言葉を発するまでに引っ掛かりや躓きのある私には向いていない。
ぶらんぶらん ごろんごろん を追いきれていないのだが、私が追いつくのを待つ間の不自然な静止状態の中に、この人ならではの魅力を発見する。
25年以上前、近所で評判だったお嬢さんのことも思い出した。夏の眩しい白い制服姿。軟式庭球部のキャプテンだったお嬢さんは、今はどうしているのだろうか。数えてみれば、とっくに40歳を過ぎている。
動きや変化に対して、背を向けるのではなく、少しでも追いかけていくことが必要な気がしてきた。今更、だけれど。