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Small flowers by the roadside (_itokanasikimonotachi_)

Special Open House

相楽園(1)旧ハッサム住宅

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兵庫県庁の後、すぐ山側の相楽園へ行ってみることにした。

(続き)

[Creative Commons Music] 
ATMOSPHERIC MOST BEAUTIFUL GRAND PIANO MEMORIES 
BACKGROUND MUSIC 005
https://soundcloud.com/royaltyfreebackgroundmusic/creative-commons-music-431?in=royaltyfreebackgroundmusic/sets/creative-commons-music-194

この日、旧ハッサム邸が公開されていた。
菊花展の開催中、そんなイベントがあるのを知らなかった。
外から眺めるだけだと思っていた洋館に入れたのも幸運だが、見学者が少なく、僅かな時間内だが、美しい人を撮影出来たのが嬉しかった。

 

ハッサム住宅は、インド系イギリス人の貿易商K.ハッサム氏の自邸_とある。北野にあったものが相楽園内に移築されたのは昭和38年。ずっとそこにあったと思っていたのだが。母や祖母に連れられてつつじ展へ来ていた頃は、まだ無かったことになる。
インド系イギリス人_という言葉も郷愁を掻き立てた。
元町や三宮へ行くと白いターバンをした人をよく見かけたものだが、今はもう居ない。そう言えば、セーラーカラーの海上自衛官も見かけない。被っている帽子に記された平仮名の艦名が誇らしげに見えた。元町本通りの海文堂書店も今は無い。

 

こんな家に暮らすことを夢見た頃があった。
この美しい人は、この場所が似合うのに、ここで暮らす私の姿は見えてこない。
厨房のある使用人棟なら_と思いを巡らせたのだが、そこも似つかわしくない。
一階配膳室の奥、地下へ降りていく階段は、震災によるのか大きなひび割れがあり、通行止めになっていた。ワインセラーや食品庫だったのだろうか。床に採光用の丸いガラス窓があった。
私に相応しい場所は、そんな地下室しか考えられない。
薄明かりと埃の匂い、湿った空気。
或いは二階風呂場の古い給湯器。……

 

心躍らせてカメラを向けて歩いたが、華やかなものには、どうしても、そぐわない人間であると改めて思った。

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